お知らせ

2023.04.05

印刷用語集「あ」~「お」


青焼き(あおやき)
集版完了原稿の画像や文字の正誤、大きさ、位置などを校正するために使用するもの。ネガ原板用、ポジ原板用がある。


アート紙(あーとし)
光沢のある用紙で、紙面の平滑が優れ、白色度も高いため、細かい写真版の印刷に利用される。特アート、並アートの2種類あり、特アートは原紙に上質紙を、並アートは中質紙を使い、原紙表面に白土(クレー)、硫酸バリウムなどの顔料をガゼイン・デンプンなどの糊と混ぜ合わせたものを塗布し、乾燥後、スーパーカレンダーで光沢をつけたもの。原紙両面に塗布したものを両面アート、片面に塗布したものを片面アートという。


アタリ(あたり)
写真やイラストの位置と大きさや形がわかるように、版下や指定紙に入れます。りんかくの罫線(アタリ罫)、あるいは絵柄のコピーなどを切り貼りしたものです。DTPではスキャナで読み込んだ低解像度の画像をアタリとして入れておくことで、校正もでき、製版指定の目安となります。


アタリ罫(あたりけい)
写真やイラストの位置や大きさ、形を示すために版下に引く罫線のことで、(印刷後の抜き加工などの目印として)あくまで製版のための目安のみで印刷されない。


圧胴(あつどう)
印刷機で、インキが乗っている版またはブランケットに被印刷物(紙、フィルムなど)を押しつけてインキを転移させるローラーのこと。


アッセンブリ(あっせんぶり)
印刷された立体物を組み立てる作業。


網点(あみてん)
凸版や平版で、印刷絵柄の濃淡を表すのに、色点の大小に分解して再現する網のような点。グラデーションの再現やカラー印刷に使われる。


アルグラス(あるぐらす)
メタリックで美しいトーンの紙。印刷後にチヂミ加工ができる。


アルミアルマイト(あるみあるまいと)
アルミニウムの耐食性を上げるために、着色する表面処理。


アンカーコート(あんかーこーと)
基材に対するコーティング剤またはラミネート材の接着性をよくするために行う下塗りのこと。

一色刷り(いっしょくずり)
単一のインクのみを使って印刷すること。CMYKといったプロセスカラーの一色のみで印刷したり、特別に調合した特色を用いる場合もある。


入れ子(いれこ)
面付けの種類。並列で面付けするより一面を180度回転させて、限られた紙サイズに納めるための手法。


色校正(いろこうせい)
色の仕上がり具合を確認することを目的に、前もって出来上がりを点検するために少量印刷すること。


色分解(いろぶんかい)
多色刷りの絵柄をスミ版、赤版、黄版、藍版などに分解して、フィルムポジを作成する際の作業。通常、スキャナーで絵柄を読み取り、デジタル分解する。


員数(いんずう)
白紙、刷本、仕上がったものなどの数量を数えること。


インキ転移率(いんきてんいりつ)
印刷により版上のインキが被印刷物に転移したインキ量の比率のこと。


印刷適性(いんさつてきせい)
印刷作業性、印刷効果など印刷全般に対する被印刷物の適性のこと。印刷機へのフィード性、インキ受理性、インキセット・乾燥性、表面強度、平滑性、均一性、印刷面光沢、網点再現性など多数の項目がある。


印刷ムラ(いんさつむら)
印刷面のインキ濃度にムラがあること。被印刷物のインキ受理性にムラがある場合または版・ブランケット上のインキ畳にムラがある場合などに発生する。


インクジェット印刷機(いんくじぇっといんさつき)
1〜2枚出しが得意。紙、ポンジ(布)、タック紙の印刷も可能。ただし1枚ずつセットしないと印刷にズレが出る。版の制作は不要。

ウェルダー加工(うぇるだーかこう)
熱を加えて接着させる加工。携帯ストラップなどのアイテム製作に。


裏移り(うらうつり)
枚葉印刷機の場合、紙は印刷機の排紙部(デリバリ)で紙受け台の上に刷本が積み重ねられるが、このとき積み重ねられる刷本の重さで、インキがその上にある刷本の裏面に付着して汚すこと。裏付きともいう。 被印刷物が印刷直後積み重ねられたり(平判シート)、巻き取られた場合に印刷面に接触している被印刷物の裏面へ印刷インキが転移すること。インキのセットが遅い場合に発生する。


裏抜け(うらぬけ)
印刷用紙が比較的薄いときなどに、表側に印刷したインキが裏側に染み透ること。


ウェットピッキング(うぇっとぴっきんぐ)
多色オフセット(平版)印刷機で発生するピッキングの一種で、湿し水のついた部分が2色目以降の印刷でピッキングを起こす現象。被印刷物の表面の耐水性が弱いと発生しやすい。

裏スリット(うらすりっと)
粘着製品で裏面基材を剥がしやすくするために、裏面基材にスリットを入れること。略して裏スリともいう。


上紙(うわがみ)
粘着製品の表面基材として使用される紙のこと。


ウラケイ(うらけい) 一番太い0.4mm巾の罫線のこと。


裏付き(うらつき)
印刷物を重ねた際に、インクが剥がれて裏面にはり付くこと。ブロッキング、裏移りとも言われる。

AR(えーあーる)
拡張現実(かくちょうげんじつ)の事。人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。 英語の Augmented Realityの日本語訳であるため、それを日本語発音した「オーグメンテッド・リアリティ」や、省略形のARも用いられる。また、拡張現実感(かくちょうげんじつかん)とも言う。


A判(えーばん)
A4、A5に代表される用紙の規格。2つ折りごとにA3→A4→A5となる。A4が8枚分で菊全。


エンボス(えんぼす)
シート状基材に種々の模様(パターン)を型付けすること。エンボッシングのこと。


塩ビ(えんび)
ポリ塩化ビニール。一般的なプラスチック(合成樹脂)の1つで加工に良く用いられる。ポッティング加工などの際に裏面に塩ビ素材を用いれば、やわらかく伸び縮みしやすいポッティングシールが製作でき、裏面に金属を利用した場合には銘板となる。


塩ビウェルダーマーク(えんびうぇるだーまーく)
若葉マーク、紅葉マークなど

追い刷り(おいずり)
印刷物を刷り終わった後、再度追加で同じ印刷物を印刷すること。


凹版印刷(おうはんいんさつ)
印刷技術のひとつで、版に図像を削り込んで、ミゾに流し込まれたインキで印刷物へ圧力を加えて転写する印刷技術。転写された印刷は通常の印刷とことなり山のように盛上る。一万円札の「壱万円」は凹版印刷。


オーバーコーティング(おーばーこーてぃんぐ)
印刷物の表面に光沢、耐摩擦性などを付与するために透明樹脂類を塗工すること。


オーバーラミネーション(おーばーらみねーしょん)
表面保護、光沢付与、変色防止、耐水性向上などのため、基材の表面に薄いプラスチックフィルムを貼り付けること。


OP袋(おーぴーぶくろ)
一般的にはOPP袋もOP袋もPP袋も同じものを指す。いわゆるビニール袋。


OPニス(おーぴーにす)
印刷物の表面に光沢をつけるために印刷するオーバープリントワニス。


OPP(おーぴーぴー)
防湿に優れており、湿気を嫌うものを守る際に使用。OPPテープなど良く梱包資材で利用される。オリエントポリプロピレンの略。


オフセット印刷(おふせっといんさつ)
印刷形式の1つで、インキの着く部分(画線部)とインキの着かない部分(親水部)とに分けられた版(PS版)にインキローラーによってインキを乗せ、版の画線部に着いたインキをゴム製シート(ブランケット)の巻かれたローラーに転写した後、紙にブランケット上のインキを移していく印刷方法。1つの版で多数の印刷が可能である。


オフセット印刷機(おふせっといんさつき)多色刷りが出来るので写真印刷は得意。ただ、耐光性が悪く分厚い材料も通らない。版材につけたインクをいったん別のパッドに転写(オフ)して、改めて印刷素材に転写する。版が直接印刷素材に触れないので、版の傷みが少ない。


オフセットダブリ(おふせっとだぶり)
オフセット多色印刷機で調子の悪い時などに、前胴の印刷画線のインキの一部が後胴のブランケット上に転移し、次の印刷された画線上に位置が少しズレて、ダブって印刷されるトラブル。


表スリット(おもてすりっと)
粘着製品で表面基材を剥がしやすくするため、表面基材にスリットを入れること。表スリともいう。


折(おり)
二つ折、三つ折、観音折など様々な折り方がある。


折丁(おりちょう)
印刷を終えた折を、実際の仕上がりの大きさになるまで折りたたんだもの。製本の単位。4の倍数のページを一枚の紙に印刷し、これをページが順に並ぶように折って一冊の本に仕上げる。


オンデマンド印刷機(おんでまんどいんさつき)
インクジェットタイプとは異なり、レーザーでトナーを焼き付けて出力する。両面印刷が可能。印刷の際に必要になる刷版制作が不要のため、比較的短納期で対応することができる。

アイデアと
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