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2023.04.05

印刷用語集「さ」~「そ」

再現性(さいげんせい)
原稿を複製する場合、原稿の持っている調子、濃度域などを複製物の上にどの程度再現し得るかということで、製版条件、印刷条件などにより左右される。

再校(さいこう)
初校に発注者の直しが入り、再度校正刷りを行うこと、またその校正したものをいう。

再生可能粘着紙(さいせいかのうねんちゃくし)
一般の粘着紙は、パルパーでの解離に問題があるため、紙原料として再生利用は不可能であるが、この欠点を解決し紙原料として再生利用できるようにした粘着紙のこと。

再生紙(さいせいし)
新しい用語で明確な定義はまだ確立されていないが、次の2つの内容を含んでいる。
1)古紙パルプを配合して作った紙のこと。古紙パルプの配合率などについては明確な規定は、現時点ではない。
2)離解機で離解可能な紙のこと。

再剥離性(さいはくりせい)
貼り付けられた粘着製品が、粘着剤を被着体に残さずにきれいに剥がすことができること。

刷版(さっぱん)
印刷するために印刷機にセットする版。PS版、アルミ版など。

酸性紙(さんせいし)
紙のpHが酸性(pH値で約4~6)になっている紙のこと。紙を抄造する場合、サイズ剤をパルプ繊維に定着させるために使用する硫酸バンドにより紙のpHは酸性となる。酸性紙は劣化しやすいため、近年中性紙が出てきている。

仕上がり寸法(しあがりすんぽう)
印刷物として仕上がる寸法をいい、JIS規格によるA判、B判がある。

仕上げ工程(しあげこうてい)
抄紙・加工工程を終えた大型巻取りを、製品に仕上げる工程のこと。裁断(断裁)、選別、計数、包装の各工程を含む総称。

シーズニング(しーずにんぐ)
印刷用紙の温度、湿度の条件を印刷条件に適合するように、加湿あるいは乾燥して調整すること。

シーター(しーたー)
粘着・加工材関係で、巻取りをシート状に断裁する機械のこと。製紙関係ではカッターという。

紙粉(しふん)
紙の抄造、断裁、加工時に発生するパルプ繊維、塗工顔料などの小さな塊のこと。

湿し水(しめしみず)
オフセット(平版)印刷で、版の非感脂部分(親水性部分)につける水のこと。

抄紙機(しょうしき)
パルプ、サイズ剤、染料、その他薬品類を調合した完成紙料から紙を作る機械のこと。長網式と丸網式とがあるが、洋紙の抄造には長網式抄紙機を用いる場合が多い。近年は、ツインワイヤー型の抄紙機が増加している。

蒸着紙(じょうちゃくし)
真空蒸着機で金属を蒸着させた紙のこと。

自動現像機(じどうげんぞうき)
露光済みの写真フィルムの現像、定着、水洗、乾燥処理を自動的に行う装置で、一般にローラー搬送により各処理工程を経て、数分間で処理済みのフィルムが得られる。また、PS版などの印刷用版材の自動現像機は未硬化の膜を除去する装置をいう。

湿し水(しめしみず)
オフセット印刷の際、非画線部にインキが付着しないように、インキングの前に版面を濡らすための水で、真水でもよいが一般に若干の添加剤が加えられる。

樹脂型インキ(じゅしがたいんき)
インキのビヒルクに合成樹脂が利用されているタイプのインキで、グロスがあってしかもセット、乾燥が早いという特徴があり、現在のオフセットインキはほとんどこのタイプのインキが使われている。

親水性(しんすいせい)
物体の表面の水に対する濡れやすさのことで、オフセット版材の表面として重要な性質。また、水と油とは反対の性質があり、親水性の逆の疎水性のことを親油性という。

殖版機(しょくはんき)
1枚の原版フィルムから刷版上に多面焼きする装置で、水平型、垂直型の2つのタイプがある。

仕上がり寸法(しあがりすんぽう)
印刷物として仕上がる寸法をいい、JIS規格によるA判、B判がある。

CMYK(しーえむわいけー)
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のことでフルカラーの印刷物を作るときに利用するインク。プロセスカラーとも言われる。

CTP(しーてぃーぴー)
computer to plateの略。コンピュータ制作されたデータをプレートセッターという機器を通して直接刷板として出力するシステム。ダイレクト刷版ともいう。

CPパネル(しーぴーぱねる)
パネル両面に印刷されたコート紙などを張り付けて補強したパネル。

シーリング印刷機(しーりんぐいんさつき)
ロール状になったタック紙に印刷し、必要に応じて型抜き→カスとり→ラミネート処理など一気にやってしまう特殊印刷機。 オフセット印刷機とも似ているが、画質が少々粗くなるので食品の表示ラベルなど印刷品質を問わないものに利用する場合が多い。

示温インク(しおんいんく)
温度により変色(透明色)する特殊インク。

樹脂盛り加工(じゅしもりかこう)
ポッティングという。水玉が落ちたような立体感がでる。

上質紙(じょうしつし)
光沢をおさえた紙で、製造の際に樹木の繊維に含まれる「リグニン」という成分が取り除かれている。この「リグニン」が残されたものは中質紙と言われ、やや白みは無くなる。

初校(しょこう)
一番はじめに作成される校正刷り。

シルクスクリーン印刷機(しるくすくりーんいんさつき)
版材にシルクを使った印刷方法。現在は化学繊維の糸で織った布を使う。紙・布・曲面ガラス・金属・木材など材料を選ばずに多くの媒体に印刷が可能。インクがぶ厚く高級感があり、耐久性が強いため屋外の印刷物でも安心。写真のような印刷物は苦手でベタ塗がメイン。 両面印刷が可能。

シルク用印刷機・シリンダープレス(しるくよういんさつき・しりんだーぷれす)
1時間に3,000枚位刷れるシルク印刷機。

シルク用印刷機・スペチア(しるくよういんさつき・すぺちあ)
1時間に100枚位刷れるシルク印刷機。

シルク用印刷機・マット(しるくよういんさつき・まっと)
1時間に400〜700枚位刷れるシルク印刷機。

四六全(しろくぜん)
紙のサイズ788mm×1091mm(B5用紙×8枚分)のこと。

四六判と菊判(しろくばんときくばん)
どちらも用紙サイズの規格で、四六判は江戸時代の“美濃判”という紙のサイズがはじまり。美濃判は徳川の御三家のみが使うことができた由緒正しい規格でもある。寸法が四寸二分×六寸二分だったことから、四六判と呼ばれるようになる。対して、菊判は明治に新聞用としてアメリカから輸入された紙がもとになっている。このサイズの洋紙を販売する際の紙を扱う会社の商標がダリアという花で、菊の花に似ていること、皇室の紋章が菊であることが理由で商品名が「菊印」になり、後に菊判と呼ばれるようなった。

水銀灯(すいぎんとう)
水銀蒸気を封入した放電灯で、とくに効率のよい高圧水銀灯が刷版用焼き付け光源として多用されている。

水溶性接着剤(すいようせいせっちゃくざい)
水に膨潤・溶解する接着剤のこと。スプライシングテープなどに使用される。

スクリーン線数(すくりーんせんすう)
網点スクリーンの単位長当たりの線数のことで、1インチ当たりの線数で表す。1cm当たりで表すこともある。

刷本(すりほん/さっぽん)
印刷工程では刷り上がった印刷物を総称して刷本というが、製本上では輪転印刷で刷られた印刷物および枚葉印刷物で折る前の状態の印刷物を指している。折られた後は折本と呼ぶ。

スリッター(すりったー)
粘着・加工材関係で、スリットしながら大型巻取りから小巻取りを作る機械のこと。製紙関係ではスリットする装置のこと。

スクラッチインク(すくらっちいんく)
スクラッチカード用の削れるインク。

スポットカラー(すぽっとからー)
あらかじめ特定の色に調合されたインクのこと。“特色”とも言われる。先方の指定色がある場合や、CMYKのフルカラーでは2色以上の掛け合わせをすると彩度が低くなり発色が悪いので、そういった場合などに利用する。インクメーカーごとに調合比率は決まっていて、各社のカラーチップを見本にしてインク色を指定する。

3D印刷(すりーでぃーいんさつ)
目の錯覚を利用して立体的に画像を見せる印刷法。

製版(せいはん)
校正、刷版など印刷前段階での工程を総称して、こう呼ぶ。

製版フィルム(せいはんふぃるむ)
印刷するときに必要になるフィルム。

背固め(せがため)
丁合後または綴り終えた本文の背に接着剤を塗布し折丁を互いに接着させる作業で、下固め、本固めなどがある。

セット(せっと)
インキ中のビヒルクの一部が紙中に浸透し、インキの流動性がなくなった状態のことで、まだ摩擦すると汚れるが、粘着性は示さなくなった状態をいう。

セパレーター(せぱれーたー)
紙またはフィルムなどの表面(片面または両面)に剥離処理を行ったもののこと。紙を使用したものは剥離紙(紙セパレーター)といい、フィルムを使用したものは剥離フィルム(フィルムセパレーター)という。

セミグラシン紙(せみぐらしんし)
本来のグラシン紙ではなく、グラシン紙に似た紙のこと。グラシン紙のように高叩解を行わずに、平滑性、透明性を与えるために抄紙機のサイズプレスでPVAなどの薬品を塗工して作る。グラシン紙の欠点である伸縮性が改善されるので、隔離紙用原紙に使用されている。

セパ(せぱ)
セパレート紙のこと。ラベル下面の離型紙。シールの捨てる部分。ワサビ、黄色(黄セパ)などの種類があり、それぞれコシや裏の粘着力(ブロッキング防止)が違う。

セパレート紙(せぱれーとし)
タック紙などのラベルの裏に付いている離型紙。ワサビ、黄セパなどの種類がある。

損紙(そんし)
印刷または製本作業中に仕損じを生じて製品として使用できなくなった紙のことで、別名「ヤレ」ともいう。

アイデアと
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